Uncategorized

リユース店増加におけるビジネスチャンスの考察

tenpobukken@

NHK首都圏ナビ 2024年1月のレポート
https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20231020a.html

こちらの要約——–

不用品を買い取る「リユース店」が次々と開店しています。さいたま市にある売り上げ“日本一”を誇る店では、朝から長蛇の列ができ、査定が5時間待ちになる日も。

アプリなどを使った不用品のネット販売が広がる中で、実店舗の売り上げが増加しており、去年初めて1兆円を突破しました。

さらに東京・世田谷区などの自治体も相次いでリユース市場に参入しています。
なぜ、リユース市場が活況なのか。わざわざ店舗に足を運ぶ理由や、不用品を売る際の注意点を取材しました。

——–

この記事からの考察として、リユース業界の細分化がより進む事が想定されます。特にメルカリの普及により消費者のリユースへの抵抗が和らぎ、より多くの選択肢が求められるようになっています。

トレジャーファクトリーやセカンドストリートのような大型店においては一種のアミューズメント感覚での来店が多いです。

従来のブックオフも類似の業態に転換を進めており、郊外の大型リユースショップは単なるリサイクル品の販売だけではなく、買取による消費者の現金還元と、その現金で別の商品を購入してもらうというエコシステムの構築を進めています。

こういった業態においては大きさが一つの優位性になります。とりあえず何かありそうだから寄ってみよう。ついでにいらない物を買いとってもらえるか相談しよう。こういったニーズの来店が予想されます。

そのため、できるだけ店舗が大型であることと、駐車場スペースも充分に確保できることが重要です。物件としてはなかなか狙って出てこない物件のため、あらかじめ、店舗開発担当は該当する物件ニーズを周辺の不動産会社に伝えておく必要があります。

また、郊外においては大型店が一棟まるごと廃墟のように放置されているケースもあります。こういった店舗を安く借りて改装をするという手法も一案です。初期投資はかかりますが、うまく回ればランニングコストは安く済みます。

競合は皆、筋の良い物件が出てくるのを待ちますが、敢えて、ちょっと手のかかる物件を安く仕入れるという手法で出し抜く戦略もあります。アパホテルのホテル出店が変形地を活用して出店しており、この手法に近いです。

また、リユース業界における細分化のもう一つの主流がブランド買取店の増加です。こちらは換金の業者間流通ルートが確立されているため、良いブランド品を買い取る事さえできれば、後は少なくとも業者間流通で黒字は確保できる手堅いビジネスです。

そのため、多くの新規買取業者が参入しています。知名度が優位になるビジネスモデルと思いきや、実際には利用者側にはそれほど、知名度を優先させているとは限らない傾向があります。

むしろ、重要なのは「入りやすさ」かと思います。いくらブランド買取店が普及したとはいえ、多少入りにくさのある業界です。昔の質屋の趣が若干残っているイメージの店舗が多い事もあるかと思います。

いかに入りやすい雰囲気を作るかが、今後の戦略として重要になります。その点に関しては店舗の立地においては必ずしも1階の路面店である必要はないかもしれません。また、路面店であっても従来の成金的な内装も見直しをした方が良いかもしれません。

もう少し、入店する人が言い訳をしやすい雰囲気があってもいいのかなと考えています。例えばですが、高級住宅街に買取店を置くのであれば「SDGs」に特化した環境配慮の買取店を実験的に作るのも面白いかもしれません。

ブランド品を売る側は別にお金に困っている人だと思われたくないので、どちらかというと不用品を捨てないで環境に配慮してほしいという目的で来店してもらうという「言い訳をしやすい」店舗開発があっても面白いかもしれません。

ABOUT ME
記事URLをコピーしました